勢いのままに綴る、舞台「TAKE FIVE」

本日2015.5.13(水)より赤坂ACTシアターにて始まった舞台「TAKE FIVE」。縁がありソワレを観劇することができました。そして今帰宅して、観劇の勢いそのままにこの記事を綴っている次第です。藤ヶ谷担としては衝動で綴りたくなる舞台だった、そういうことです。思いっきりネタバレありです。記憶違いもあるかと思います。冷静な感想ブログではありません。どうぞご注意を。

 

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藤ヶ谷くんの役(守)はとにかく一幕は「嫌なヤツ」。変な白メッシュを髪の左右に入れて、スカジャンみたいな柄のギンギラキンにさりげなくない輝いたつなぎを着用し、その上に絨毯か?と思う柄の変形ロングジャケットをはおっている、本当に嫌なヤツ。すべてをお金で解決しようとする(それが当たり前だと思っている)、自分の価値観のみで生きて他人の意見を聞こうとしない、わがままだけど自分は指示するだけで何もできない、何に対しても「は?」って言う、でも一応頭はいい(らしい)御曹司。正直、一幕はそんなに惹かれる場面自体はなくて、ただ藤ヶ谷くんとにかくかわいいなーかっこいいなー蘭寿さん美しいなーかっこいいなーって思ってました。ひどい。でもところどころに、今まではそんな言い回ししなかったよね?という台詞の言い方があって、ああがんばってるなあ(わぁ上から!)なんて思ってたんです。

でも二幕!!蘭寿さんと藤ヶ谷くんの歌・ダンスのシーンがあるんですけどそこから私のテンションがひたすら上がりっぱなしでした。長くもない、本業で歌って踊っていることを考えると本当に短い1つのシーン。だけどもう、そこに藤ヶ谷くんの得意なこと、藤ヶ谷くんらしさがたくさんたくさん詰まってて、気持ち悪いおたくは双眼鏡覗きながら泣いておりました。Barの場面でダンスと歌の合間に小芝居?プチショー?みたいなのが本当に少し挟まるんですけど、その仕草、表情、見せ方、すべて藤ヶ谷くんの得意なものがちゃんと詰まってて、もーーーーー何この憎いシーン!!だけどシャレオツなシーン!!!みたいな。笑 傲慢でずっとしかめっつらばかりの守がかわいく笑ったり、キザに笑ったり、少しだけ優雅な雰囲気を出す雰囲気を醸し出したり。あーーもうそういうの得意だよね!!好き!!って思って、最後に真ん中からはけるときに振りむいて、守の今後を暗示するような憎たらしい微笑みを残しやがっていくんだけど、その時本当にこの人のこと好きだなー応援しててよかったなーって思ったんですよね…。はあ、おたくって単純。

守の心情(世の中金がすべて→金がすべてじゃないのか?→愛って何?→これが愛?→これが愛か)の移ろいのうち、特に「愛って何?」と「これが愛?」のシーンの藤ヶ谷くんが私の中で秀逸で。ああこういう役本当に合うなあって思ったんですよね。「シニカレ」もそうだったけど、今の藤ヶ谷くんに合う役って愛について自問自答して苦しむ役なんじゃないかなって、ふとそう思ったんです。「これが愛?」のシーンに至る過程の、「1回くらい僕の話ちゃんと聞いてよ!」(ニュアンス)のシーンはもうね、本当ね。なんだろう…グッとくるって表現じゃ表しきれない切なさがあって、守の変化が現れてて、そのシーンの流れはすごく好きでした。信頼と欲求と切なさのはざま。

そして「これが愛か」のシーンになるであろう、守が勇気と愛をふりしぼった結果、蘭寿さん演じるBBと2人きりになるシーン。もう私は爆発しそうでした。後ろから抱きしめられる守。抱きしめられながら「こんなに震えて…」って言われる守。完全にヒロインなシーン集大成!!!(基本的に守はいろいろな人に守られっぱなしなわがままっこ)。こんなシーンがあるなんて、いとおしすぎてそりゃおたくは爆発するよ!!!ありがとうBB…気付いてくれて…って全ての守担が感謝をささげるかもしれないシーン…。ここ好きすぎてたまらないです。BBがじつは嘘が苦手な守に気付いて大きな愛で包んでくれて、抱きしめられる守が華奢で小さくて、ああ守られるってこういうことなんだなあって。「あなたがみらいを守る、私があなたを守る」っていうBBの台詞がまた涙を誘うんですよ。みらい、は彼女の娘の名前もあり、そのまま「未来」のことでもある。そしてそのBBが守ろうとしているのが「守」である。その名前の意味に関してはもう少し掘り下げたい部分ではありますね。意味があるのかどうかはわからないけれど。

正直、ストーリー自体はそんなに目新しさとか、おもしろさとか、深い何か(もちろんメッセージ性となるものはあるけれど、非常にわかりやすい)があるわけでもないと思うんですよ。目玉は「映像と舞台の融合」という演出とキャストなんだろうなっていう。でもだからこそ難しい、重い、そういうストーリーじゃなくてよかったなと。濃い演出とキャストの持ち味が活かされる舞台だったのではないかと思います。映像を使った演出も、最初はうーん?よくわからないなあ?必要?って感じていましたが、二幕になると慣れてくるし映像があることによるスケール感が楽しくなってくる(笑)し、映像と舞台がリンクする場面に関しては、え?今どっち?と思うほどでした。終わってみると映像と舞台の演出って結構おもしろかったなー。LEDだからなのかよくわからないけど映像もきれいだったし。とにかく個人的にはこの舞台の見どころは完全に二幕です。二幕愛してる。二幕たまらない。 

ちなみに藤ヶ谷くんの髪型は左側分けのデコだしなんですけど、「ねえじゃあなんで前髪切ったの???????」という疑問が沸いてくるのは致し方ない。むしろ短くしたことによってたまに前髪が迷子になってる。かわいいね?(結局それ) もちろんパンフレットは前髪短いデコ出してないverです。そう!パンフレットといえば、北山さんの名前が出てたり、藤ヶ谷くんが宝塚に興味を持っていたり、いつか自分の役を主役とかじゃなくていいからジャニーさんに書いていただきたいみたいな願望が載っていて私という人間は非常に軽率に滾りました…ぜひまたジャニ舞台出ていただきたいです…。

さて、藤ヶ谷担視点で綴ってきたこちらの記事ですが、共演者の方々が非常に素晴らしかったことに間違いはありません!!あまり触れられずに申し訳ないのですが、蘭寿さんは噂どおりとにかく美しくてかっこよく優雅で見惚れましたし、山本裕典さんはふだんゆーてんって呼んでて申し訳なくなるくらい脚の長いイケメンでこの舞台の良きユーモア役でしたし、宇梶さんは大人の魅力で存在感を放ってらっしゃいましたし、吉沢さんは私の青春のイケメンでしたし、朝倉さんはとにかくかわいかったです…。書ききれないけどそのほかのみなさんもすてきでした。特にアンドロイドが大好きです(最初ダイスキデスに変換された)わたし…。あと駿河さん。ふふ。

 

最近巷で「キング」などと言われるパブリックイメージ(実際本当にそういうイメージ化しているのかは知らない)とは少し違って、私の視点で見る藤ヶ谷くんは本当に抜けてておばかで不器用でわかりやすくてとにかくかわいらしいんですけど、「コルトガバメンツ」の上演から1年、このタイミングできちんと舞台上で成長を見せてくれる藤ヶ谷くんのことがやっぱり大好きだなあこれからも誰よりも応援していきたいなあと思わせられる約2時間半でした。そしてほんっとうにかわいい!最終的に着地点はここ。笑   この記事を書き上げる間に某ストロング系チューハイ(500ml)2本消費してるから文章が変でもご容赦くださいね♡

 

追記:ACTシアター2階席からの10倍防振双眼鏡はジャストでした!!