おたくは防振双眼鏡で何を見るのか

ずっと気になっていた防振双眼鏡を手にして初めてのドーム公演3daysを終えたわけですが、この防振初体験の感動を残さないわけにはいかない、ということで久々の長文を書いてみます。

ちなみに今回私が買った双眼鏡はこちら。Canon  10×30IS。倍率10倍。

たぶん、ジャニヲタが持ってる防振双眼鏡としては最もメジャーなものではないでしょうか。

 
まずは一応3日間の自分の座席を。(黄色い丸部分ですね)

1階スタンド後列→2階スタンド後列→2階スタンド中列の順でした。防振双眼鏡を試すには最高最適なお座席状況というわけです。わーい遠い(棒読み)

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さて開演15分前、初めて広い場所で防振双眼鏡を覗いた私の心の第一声をお送りすると「なんだこれは!!!明るい!!!!」の二言でした。防振双眼鏡を初めて覗く場合、だいたいの方の感想がまず真っ先にこれじゃないかと思います。ブレる、ブレないではなくまず先に視野の明るさに驚く。たとえるなら自分の双眼鏡にだけ照明が増え、自分の視力もぐんと上がったような感覚。とにかく「鮮明」。同じ大きさの映像を見ていてもビデオとDVDとBlu-rayだと画質によって全然見え方が違うように、防振双眼鏡は画質が良い!という感覚に近いと思います。普通の双眼鏡や裸眼だとDVD画質で、防振だとBlu-rayって感じ。もしくは「あれ、私の今までの双眼鏡曇ってたのかな…?」と疑問を抱いてもおかしくないです。そのくらいぼやっとしていたもの(でもそれが普通だと思っていたのこの間まで…)が1つ1つきちんと独立して、浮き上がって見える。しかも防振ボタンを押すとピタッと止まるので更にこれこそBlu-ray画質だなあと。それをまず真っ先に感じて私は本当に震えたわけです(この時点でまだ開演前)。

※もちろん元々明るく見える良い双眼鏡を使っている場合はこんなに驚かないかと思います。あくまで個人の感想です。とよくある注意書きをしておきます。

 

というわけで
今回入った席の中でもっとも後列の、ほぼ1塁側天井最後列から防振双眼鏡でコンサートを楽しんだ感想を箇条書きで。

【40ゲートほぼ最後列から見えたもの】
・宙づりで出てきた瞬間スクリーンではなく双眼鏡に全身+余白がある小さいサイズの本人を見ただけで「あ、今日の顔かわいい」と瞬時に顔のコンディションを判断できる(実際とてもかわいかった)

・見学席の子たちの顔はバクステの照明が明るくなくてもセンステあたりが明るければ容易に判別可能。詳しくない私でも知ってる子ならわかるので、詳しい人なら一瞬にして全員わかると思う。

・shake it up→アイノビで使う、人力で移動するメインステのセットの黒子のスタッフの人数が余裕で数えられる。もちろん照明が消えてる中でセットを移動するメンバーも見える。かわいい。なんならセット後ろの、通用口みたいなところにいるスタッフまで数えられる。

・照明落として足元ローラーだけ点灯してるパフォーマンスのとき、光の当たってない部分のメンバーの身体がそれぞれどんな動きをしているのかすべて見える。要するに、あ、このとき隣の人のことさわってるんだ。というのも見える。小さな萌え発見。

・ネックレスのチェンジ、指輪の変更(指先の第一関節のリングも気にしてなくても気付いてしまう。小さな変化を見逃さない。

・アンコールでつけてくるシュシュの柄がやんわり見える

・結構髪の毛のリアルな質感までわかる。よって頭皮に目が行くことも。とりあえずまだ大丈夫そうだ

などなど。

なんか、もう。
東京ドーム3days終わったあとの私は、天井大好き!!*\(^o^)/*と叫びたいくらい天井のことが大好きになりましたね。もともとアリーナよりはスタンドが好きなんですけど、でもだからといって天井がきたらテンションは上がらなかったし当たり前のように下がった。でも私はもう天井を恐れることはない。今後しばらくドームに行く機会が多そうな自分としては、どの座席でもストレスフリーに自担を見られるという点においてお値段以上に非常に高い価値を感じざるをえない防振双眼鏡であります。正直、2年前くらいにいさぎよく買ってしまえばよかったーーーーと過去の自分が数万をケチったことに反省しました。だって過去のあの公演もあの曲もあの表情もぜんぶ防振で観たかったよ…!!!


さて気になってる方も多いかもしれない「重さ」ですが、わたしはそこまで気にならなかったです~。1日目は1階スタンドだったから上向いたり横向いたり下向いたりしてたし初日だったから両腕が筋肉痛になったけど、2日目・3日目の両腕はもう余裕でした。1日にして防振双眼鏡に慣れた私の腕。笑 そして比較的手が小さい私でも、真ん中のボタンを押し続けるのが苦だとは感じませんでした。それよりも画質画質画質!!みたいなテンションだったのでアドレナリンのせいかもしれないですが。

そして「電池」。
私は忘れていました。説明書に単3電池2本で4時間くらいもつと書いてあったことを。そしてドーム公演は3時間×3日なことを。というわけで3日目は途中で電池が切れました。笑 ボタンを押さなくてもレンズ自体の性能が良いからかくっきりきれいに見えるので、電池が切れてもそこまで不便はなかったですが。人によってはむしろあまりこのボタンは使わないこともあるらしく、手ぶれが弱い人(防振機能をたまに使う人)はもっと電池持つと思います。ただ私は手ぶれが激しいため防振ボタンを押す押さないとでは見え方の違いをかなりはっきりと実感するので、防振ボタンの使用頻度はかなり高そうな予感。それゆえ替えの電池は持ち歩こうと決意しました。

最後に話は変わりますが。私は今回完全にドーム・せめてもしくはアリーナ規模の会場で使うことを前提に探したので10倍以外の選択肢を考えなかったんだけれど同じ機種の8倍を愛用している一緒に入った友人が「大劇場とドーム、両方のキャパシティで使うなら8倍が使いやすい」と言っていて確かになーと思いました。防振10倍は、きれいだしどこにでも持っていきたいけど、劇場サイズで使うとしたら後列でも使いこなせるかわからない。そういう面では8倍も便利でいいなーと思いました。10倍より小さいし軽いし。用途によって選ぶって重要ですね。ふむ。


なんだか無駄に長くなってしまったうえに読みづらくてすみません~。
私の感動を残したいだけの記録が誰かの参考になればいいなと思います。

あと最後にふじがやくんがひたすらに可愛くて可愛くて可愛かったことだけ記しておきます。あ、いらないです?

 

【11/12追記】

そもそも私が防振双眼鏡購入を決意したのは、今後ドーム公演が続くだろうという予想の元、手ぶれ補正という性能を求めていたことにプラスし、最短距離で自分のゴールにたどり着きたかったからです(自分の性格上、評判や性能の良い他の双眼鏡を試しても絶対に次に防振双眼鏡がほしくなるとわかっていたのでそれならば寄り道せず買おうと)。ブレないという点に比重を置くなら、性能上防振双眼鏡一択になるかと思いますが、明るさや使いやすさに比重を置くなら必ずしも防振双眼鏡が1番良いというわけではないと思います。あくまでこの記事は「普通の双眼鏡を使っていた手ブレの激しいおたくが防振双眼鏡を使った感想」でしかないので、自分の鑑賞・観劇スタイルにもっとも適した双眼鏡を探すためのひとつの参考程度にしてもらえればと(特にこの記事を書いてからの反応で気付いたんですけど、私は双眼鏡の大きさ・重さをあまり気にしない方の人間のようなので…正直疲れた感覚がまったくなかった。たぶんちょっとズレてる)。ぜひ願わくばおたくのみなさんのあらゆる双眼鏡使用レポが見たいです。